《MUMEI》 転校初日しばらくして、ナルと教室に向かい歩いた。 「合図したら入って来い。」 私は、黙って頷いた。ナルが教室に入ると「今日もかっこい〜」とか「付き合って〜」とかいろいろ聞こえてきた ・・・男だよね?ホモが多いのか? 「お前ら静かにしろー。転校生を紹介するぞー」 すると、中からは男?女?とかダサかったらパシリな〜とか聞こえた ダサいけどパシられませんよー。「はいって」と言われたので教室の中に入った とたんに男どもの雄叫びがうるさい 「・・・真城姫です。」 と一言だけナルに席はどこ?と聞くと真ん中の席を指した。 よくある窓際とかの席がいいと思ったけど仕方ないか。 指定された席に座るとあることに気づいた 私の前後左右の席が空いている。そんな事を考えていたら、HRの途中で後ろのドアが開いた。 「お前らおせ〜ぞ」 ナルは軽く注意している。 後ろを見たら・・俗に言うイケメン達がいた。 「おそくなりました。」 青の髪にブルーの瞳のクールっぽい人 「純さんおはようございまーす!」 橙の髪にオレンジの瞳の人 「・・お・・・女がいる・・・」 赤の髪にレッドの瞳の可愛い人 「・・・・」 金髪にイエローの瞳の俺様な雰囲気の人 その4人が、近づいてくる。まさかとは思ったけど私の前後左右に座りやがった。 男 青 男 赤 私 橙 男 金 男 って感じだ。 ・・・・空気が重い。しかもなんか見られてるんだけど・・・・・ 「・・・・おい、なんで女が居る」 金髪が聞いてきた。なんか殺気立ってるし。別に怖くないけどね。 「おい、聞いてんのか」 はいはい。聞いてます聞いてます 「何?」 金髪は眉間に皺を寄せて 「なんで女が居る」 と、さっきと同じ質問をしてきた。 「女が居ちゃわるい?」 と返した。すると、金髪は私が怖がらず逆にあんな事を言ったから少し驚いていた。 先生が入ってきて授業が始まり私は真面目に受けようとしたけど、 ・・・・なんだこれ・・高校の授業ってこんなに簡単だっけ? 私は、簡単すぎる授業を受ける気もせず寝た。 そして、あの日の夢を見た。あたしが絶対に忘れられない・・・忘れてはいけないあの日を・・・。 前へ |次へ |
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