《MUMEI》 体力と落下ズゴォォオオ… (なんだかすごい音と光がした… 蒼夜は大丈夫かな…) タッタッタッ… 遥はもう残り少ない体力を振り絞り走った そのころ、蒼夜は ヒュルルルル… (ぐっ…もう体力がこれっぽっちもねぇな… このまま、落下したら死ぬな…) 「!?」 (東城はのびてるのに蒼夜が落下してる!? 氷じゃクッションにならないし…どうしよう…) そのとき! フゥオウ… 蒼夜の落下速度が急激に下がった 「誰!?」 そこに立っていたのは木崎だった 「もう自分自身の体力もない癖して人の心配とはね」 「体力が無いのはあなただって同じでしょう! それにあなた自身の敵を助けるなんて…」 「アタシは人のために必死な奴がいると助けたくなってしまうのさ…ぐっ… それに、アンタ達は地球を滅ぼしそうもないしね…」 「滅ぼすってどういうこと!?」 「それよりアンタの彼氏の事を気にしたら? もうアタシは体力は空っぽだ…」 「あっ…」 遥は蒼夜を抱き止めた 前へ |次へ |
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