《MUMEI》
期待
「おはよう…」「…………」いつもながら羽鳥君は黙っている「いつもの事だよ」友人に言われ私は羽鳥君の様子を伺う事にでも羽鳥君ってどこかほうっておけない。いつも寂しそうだし
苦しそうだし。いつか心を開くのをまっているから
一限、現代文先生は羽鳥君を当てる「えー羽鳥読め…」「はい…」低くて男らしい声、切れ長の目で、グレーの瞳、白い肌。「といいます…」「はい有難う…」すっとすわり羽鳥君が教科書を読んだだけでもクラスのみんなは口を大きく開ける「羽鳥が喋った…」ただ教科書読んだけだけどねそれがみんなの口癖だ。「……………」「ねえ、岬、羽鳥君って喋ったら格好いいのにね…」「うん…」無表情で無口で、いつも座っている。でもそんな私は
あなたと友達になりたいな。

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