《MUMEI》

『ねぇ先生、そんな
顔しないでよ。』


動揺を隠せずにいる
俺の顔を眺めながら
慶太くんが告げる。


『僕は、別に先生を
困らせる為にコレを
見せたんじゃないよ
?』

再び携帯を開き、画
面を見せる慶太くん


『じゃぁ…ソレは消
して…くれるん…』

…だね?と言おうと
する俺を遮って、慶
太くんの声が響く。


『ねぇ…先生?僕と
ゲームしない?先生
が勝ったら、コレ消
してもいいよ!』


『……ゲーム?』


『そ!簡単なゲーム
だよ。』


『??』

慶太くんの言うゲー
ムの意味が何なのか
解らずキョトンとす
る俺の耳に顔を近付
けて囁いた。


『先生の淳弥さんへ
の愛の強さを僕に見
せて?』


『慶太くん?』

益々、意味が解らず
慶太くんの顔を見詰
めた。


『ぷっくくっ…先生
変な顔!解らない?
だからね…チュッ!
!…』


『んんっ!?』


いきなり唇を塞がれ
て…ゆっくりと離れ
ていく慶太くんの顔
を呆然と眺めていた

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