《MUMEI》

ん?

でも、全部のボタンを押す方法を選んだのは僕じゃないか

てことは、結局不味いジュースを飲んだのは僕のせい

なら、しょうがないね

だって、自分で選んだんだもの

…………

また、自販機の前で立ち尽くす

どれにしよう

次こそ失敗しないぞ

そうだ、誰かに頼めばいいんだ

そうすればその人のせいに出来る

「ジュースを選べばいいのかい?」

「はい」

「じゃあ、美味しそうなこれにしよう」

がたん

かこっ

こくこくこく

……不味いよ、これ

「ねぇ、不味いよこれ あなたのせいだよ」

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫