《MUMEI》
信じたい
綺麗な湖、ここからだと眺めが凄くいい。
「おう熱いなあ…」
「な!高野君!そんなのじゃないからね」
とはいえななめにもたれかかっているんだから
いちゃいちゃしてると言っても過言ではない
「…………」
でも何も反抗してはこないから、安心できるかな。私はぽすっと手を置いた。
「……あ」
彼は恥ずかしそうにそっぽを向く。
「あっあのさ、私これから羽鳥君を守るよ…」
「え…」
「だって私羽鳥君が好きだから…一人でいるの
心配してたしさっきみたいに泣いてるの、ほっとけなかった。可哀想だから…」
「もうそんな守るとか簡単に言わないでくれ同情とかいい…」
「そんなことない…」
私は絶対に羽鳥君を守る、誰に何と言われようが絶対に。

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