《MUMEI》
入浴
レクの打ち合わせのあと、入浴時間になった

「ねえ、やっぱり、はとちゃんあんたの事好きだと思うな〜」
「え?なんで」
ふと友達の言葉に首を傾げる。
「だって、普段もそうだけど無口なのにあんたのこときにかけてるしさ、ていうか一回あんたが寝不足という名の貧血で倒れたとき、すごく気をつかってあんたを保健室に連れていってたしさ、授業終わった休み時間もずっとあんたのとこ行ってたよ…」
私が貧血で倒れたあの時も凄く心配してくれたんだ。羽鳥君ただでさえ自分の事で大変なのに
「そうなんだ…」
初めて聞いた羽鳥君の行動に思わず涙が出てきたし、嬉しいよこんなに心配してくれるの…
「ヒューヒュー熱いじゃん」
「告らないの」
「あ、でも確か羽鳥君とレクのフィナーレの社交ダンスエントリーしてるもんね、」
「お、いいね…」
「そんな…」
でも、でも羽鳥君は好きだし、無愛想だけど優しくて、寂しがりやで、どこか守ってあげたくて…綺麗な短髪にはっきりとした色素の茶髪に
綺麗なきれながの目に吸い込まれる橙色の瞳に細身の長身…
隣にいるだけでもどきんとする

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