《MUMEI》
聞こえない噂
もうグランドに出れば、クラス対抗リレーの練習をしていた。「あっ来た…」ひそひそとぶりっこ軍団は話を始める
「ねぇ、最近あいつ調子乗ってなくね…」
「対して可愛くもないのに…」
「うんうん」
「そのこと、あーちゃん先生に言えば?だって、あーちゃんってあのブスには厳しいでしょ」
「はははいいねえ」
しかも、私が聞こえるくらいに「ばっかじゃね?」「さっ佐峨君…」「何!さっちゃあん」「だいたい、俺の女を侮辱するのはやめろよ侮辱するなら痩せて、整形してからにしろ…」「ひっどぉい」女子たちは一斉にどこかに去った「…大丈夫か…」「え…何のこと…」
「お前はきかなくていい、具合の事だ」「それさっきも聞いたよ…」「そうだな…」二人、グランドで笑う。「おーい宮地、お前次」「うーん」私は後ろを向いて彼にグーのポーズをすると彼はウィンクをした。「頑張るからね…」あともうすぐで体育祭。冬の寒さが近づいてきた

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