《MUMEI》
「……これは、アンタが鬼に堕ちた、それを祝う音だ」
「祝う音、か」
邪に染められ鬼に堕ちる
人の道からはかけ離れていく自らに、その感覚を日奥心地よく感じながら
微かに聞こえてくるお囃子に
小澤は歪んだ笑みを浮かべ、聞きいっていた……
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