《MUMEI》
…って無視かよ!!
「あ…」
「うぃっすっ。」
やっぱり鉢合わせ。
まぁ、行く学校一緒だし、家も近所だし、当たり前だけど…
気まずいよな、フツー。
でも俺は負けねぇ!!
勇気を振り絞って‥
「あの‥さ、昨日の返事なんだけど‥っておい!」
勇気振り絞って言った結果がコレかよ。
ユキは俺の話を無視して、何も言わずに走り出した。
「はぁ…。やっぱ怒ってんのかな?傷付ける事言ったもんな、俺…」
小さくなっていくユキの背中に
「ごめんな。」
って呟いて、俺もゆっくり歩き出した。
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