《MUMEI》
ヴェイグ
「ちょっと、なにモタモタしてんのよ」

「え? ああ……、悪い。なんか――」

「指定の場所までもう少しなんだから……グズるのは着いてからにしてよね」

「……喋《しゃべ》らせろや」



――『裏の世界』だというヴェイグ≠ノオレ達が到着し、十分は経過しただろうか。

自分が住んでいた世界プレイン≠ニはまるで異なり、空は赤黒く、薄気味悪い。

そのわりに妙な明るさで気味の悪さに拍車がかかる。気温も暑いのか寒いのか、よくわからない不思議な感じだ。

キャルの話を聞くと、天候は一定で昼も夜もなく、地形は違えどプレイン≠ニ同じ広さの大地で、ヴェイガー∴ネ外、他の生物は存在しないとか。

文明はヴェイグ%ニ自のモノだが、住居は各自に違いが見られ、プレイン≠ノ強く影響を受けた者は建物に住み、そうでない者は穴の中や木の上などで生活と、野性味に溢《あふ》れている。

ちなみにキャルが所属し、『ジュード』という名の男が率いる組織の拠点は、地下シェルターのようになっていて安全らしい。


「なあ、まだ着かないのか?」

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