《MUMEI》
最悪の展開
昨日のマイクは怖かった…
本当に13年前の悪夢を思い出すよ…
あの双子が引っ越して来たのと同じ年…
そんな事を考えながら犬の散歩をしていた
すると何処からか誰かが話す声が聞こえてくる
こんな夜遅くに誰だよ…
「…しょ!!」
女の人だと思われる声は恐怖にひきつっていた
「知らないって言ってるでしょ!!」
何の話をしてるんだ?
「知らないのかぁ…それは残念だよ…あなたなら知ってると思ったのになぁ…」
!?アルスの声だ!!
「な…何よ!!もう話は終わったでしょ?家に帰しなさい」
物陰からアルスを見つけた…シャロットもいる…あの女の人は…確かあの二人の親戚?だっけ?
まぁこんな時間にケンカかぁ

違う…二人が持っているあれは何だ?
ナイフだ!!
僕が危ないと思った瞬間アルスとシャロットは女の人にナイフを振り下ろした
女の人の悲鳴が響く

不意にアルスとシャロットがこちらを向いた
脳内で危険と言う単語が連呼される
でも恐怖で体が動かない
力を振り絞り僕は走り出す…
しかし
「っツ!?」
足に何かが刺さっている
ナイフだ…
「あれぇ〜?マイク?こんな所で何してるの?」
「子供は家に居ないといけない時間ですよ?マイク」
どうやら二人は僕の事をマイクだと思っているらしい…
「僕は…マイクじゃ無いよ?」
「じゃあ誰?」
アルスが冷たく言い放つ
「ぼ…僕は弟のトーマスだよ?双子だけど…」
ってか何回か会ったこと有るんだけどね
僕には口も聞いてもらえなかったしね…
僕今から殺されるかもって時に何でこんな悲しい事思い出してるんだろう?
「トーマス??…会ったこと有るわね」
「ホントに?」
覚えててくれてる!!
「喋った事は無いけれど…」
はい…そのとうりです
「まあ良いや…どうせ殺すんだし」
ッゾ…
一瞬にして僕に緊張がはしる
怖い…怖い怖い怖い
「僕を殺すの?」
「そうだよ?」
アルスは笑っている
あぁ…結局マイクに忠告聞いてもらえなかったな
「トーマス君?13年前の事何か知らないかな?知らないだろうけ…ど?」
13年前…
「トマース君何か知ってるの?」
「知ってたとしてもあなた達双子はその時1歳よ?」
「僕たちみたいに忘れられない事が有ったなら別だけど」
「有ったんだ…」
「え?」
13年前…僕は1歳だった…だけどしっかり覚えてる
マイクの犯した罪…目の前でバラバラに成っていく男達
男達に刺されて倒れて成す術も無く死んでいくお母さん

「二人ともよく聞いて13年前は僕ら双子の最初の悪夢が有った年だよ…」
知らないうちに体が震える
「事件には関係ないかもね…」
話終わったら僕は殺されるあの時の男達みたいに
「それとマイクは二重人格だから…」

「気お付けて」

言い終わると同時に二人はナイフわ僕の胸に振り下ろした
きっとまわりは血の海だろう

「マイクが二重人格・・・」
「行こうアルス誰かに見られる」

しかしあるゴシップ野郎がこの事件を見ていた

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