《MUMEI》

「えぇ、お願いするわ。ワタシには向いてないから……」

「うん。それじゃあ行こうか」

講壇《こうだん》の奥にある扉を開け、リーダーを先頭に、キャル、オレ……あと一人、後ろからついてくる人物と進む。

この人、のっぺらぼうで何考えてんのか全然わからん。ハッキリ言って不気味だ。

見るからに頑丈そうな扉の前で止まり、リーダーがノックをする。

「入るがよい」

扉の向こうから、微《かす》かに声が聞こえた。

「失礼します」

扉を開けると、リーダーから順に入っていく。

部屋の中には古めかしい書物でギッシリ詰まった本棚が内壁の役割を果たし、中央には大きなテーブルが置いてある。

その一番奥……褐色のローブに身を包み、大きなフードで顔の半分以上が隠れている小柄な人物が座っていた。

「お待たせしました」

「ウム。大体のことは把握《はあく》しておるよ。そこのオヌシが、コンドウケイタじゃな?」

「……はい」

「フム。これから我々に協力してくれるということで、よいかの?」

「そのつもりでここに来ましたから」

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