《MUMEI》
V
龍仲君の表情は険しかった。




「でも、なんで?龍仲君には関係ないじゃない」




本当にそうだった。



別に龍仲君と付き合っているわけでもない。



しかし彼は、





「関係大ありだよっ!俺は……っ、お前が―――」






その時






「おーい、龍仲ぁ。練習始まってぞぉ、ったく音楽室などなんのタメに………」










センセイッ……!

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