《MUMEI》
閉じ込められた!?
今日も、いつものように
授業が終わり、私は親友の
笠禳 黯梛(かさはら あんな)と、
黯梛の友達の
吉備津 慶蘿(きびつ けいら)と、
またまた黯梛の友達の 
原谷 来夢(はらたに らいむ)と、
翔哉の5人で廊下を歩いていた。

「そういえば、翔哉って、
まだ、愛音と付き合ってんの?」

黯梛は、まじめな顔で翔哉に聞く。
すると、翔哉は

「当たり前だろ。俺は、
こいつを手放せないからな。」

な?と、私に同情を求めながら、
翔哉は私の手を取り、指を絡めて
手をつなぐ。私は恥ずかしかったが、
本心を伝える。

「うん。私も翔哉がいないとダメで(笑)」

はははっと笑って翔哉と顔を合わせた。
翔哉の顔を見ると、
ふぅ〜ん。といって、口角を上げる。
………これは、やってしまった(汗)

「そんなに俺が好きか〜。」

「ばっ。違っ」

「はいはい。お2人さん。
そう言うのは、2人の時にやって。」

来夢は、私と翔哉の間に入って止めた。
すると、愛音は立ち止まって、小さく呟く。

「………面白くないなぁ。」

私は聞き取れなかったので、聞き返した

「ん?何か言った?愛音。」

すると、我に帰ったかのように、
愛音は顔を上げて答えた。

「ううん。なんでもないよぉ☆」






この日のコトだった。
あんなことになるのは…。

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