《MUMEI》
双子の話
俺のもとに1つの噂が舞い込んだ

ーアルスとシャロットあの双子の牙を見た者は必ず殺されるー

アルス達に限ってそんな事は無いと信じたい
もしトーマスがそれにきずいて殺されたのだとしたら
いや…俺はあいつらとの《絆》を信じよう!!
そんな時

ピーンポーン

インターホンが鳴った
時計は午前2時を指している
「マイク?居ないの?マ・イ・ク!」
アルスか…
とりあえず下に降りて玄関を開けた
「こんな時間何か用か?」
「あのねぇ〜…話が有るんだ」
不意にトーマスやニルの流した噂や話が頭を過ぎる
「だから家に来てほしいんだ」
もしかしたら殺されるのか?
…俺は何を考えているんだよ!今あいつらの事を信じると決めたばっかりじゃねえかよ
軽く頷き2人の家に入った
入るとシャロットがリビングに座っていた
そして
「もうマイクもあの噂知ってるでしょう?」
「あぁ…」
「流石のマイクも僕らの事嫌いになったでしょ?」
アルスが悲しそうに呟いた
続けてシャロットが
「あの噂は本当なのよ…」
アルスが笑顔では無く真剣な顔をしていた
あの噂は本当だった
「なら…トーマスを殺したのはお前らなのか?」
2人は黙って頷いた
「そうか…」

長い沈黙が流れる

「あいつ最後に何か言ってたか?」
「マイクが二重人格だって言ってた」
「っんな!?…マジか」
絶対あいつらにだけは言うなって言ったのに
それより
「お前らのした事確かに許されない…だが!何故かお前らだけが悪いんじゃ無い気がする」
「マイク?どうしてそんな事言えるの?」
「勘…かな?」
「勘って…」
2人が笑ってる
やはりこいつらが悪いんじゃない
だとしたら誰が?
「でもね…マイク」
「ん?何だ?」
「本当の事を知ってしまったから帰ってもらう訳には行かないんだよ…だから」

「「この部屋に監禁してもいいかな?」」

はぁ?その言葉を理解するのに少し時間が掛った
監禁?何故?
「どうしてだ?」
「僕らが犯人って知ったから?かな?」
「あと1つ…理由が有るじゃないアルス」
もう1つの理由を聞いた瞬間
「マジかよ・・・」
この2人の事が分からなく成っていた
しかし何処か嬉しかった

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