《MUMEI》
幸紀
「初めまして。セレナと申します。大変驚いた様ですが、私はこの魔界の頂点に立つものです。」



「はぁ。」


「しかしどうやってここに来たんですか?」


そんな事俺が聞きてぇよ。

「あの。気が付いたらここに居たんです。どうやったら元の世界に戻れるんですか?」


セレナは首をかしげながら俺の顔を見た。


「貴方は人間なんですよね?」


セレナは相変わらず困ったような顔をしている。


「そーですが。何か?」


「なら、本来人間はこの世界には来られないのですよ。魔界には魔力を持った者しか入れないのです。」


どう言う事だよ・・・。

俺は人間じゃないってことなのか?


あー。でも、納得する部分ばっかかもしれない。


俺は幼い頃からドアのぶは引っこ抜くは、コップは握っただけで割らしちまうは半端ねぇ怪力だし。
これまた運動神経も半端ねーんだなぁ。いつもは目立たないようにしてるけど。
それに俺は予知能力や透視能力など人間離れした技能豊富な川上幸紀(カワカミユキ)15歳だ。

能力を使わなくても成績は優秀。




などなど良く考えれば人間じゃない。


じゃ俺は何者だ?

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ

携帯小説の
(C)無銘文庫