《MUMEI》

「失礼ですが、貴方の両親の事を教えていただけませんか?」


セレナは黙って考え込んでいる俺に声をかけてきた。


「俺の親か?名前と誕生日しか知らないな。そういえば。父親が智(サトシ)。母親は麗奈(レナ)だ。」


それを聞いたセレナと女の子は顔を見合わせてから、俺の事をじぃーっと見つめた。


何だ?何だ?



「麗奈さんって髪の毛の色が綺麗なブラウンで、目の色が茶色の綺麗な方ですか?」



「そうだけど。何か解ったのか?」



「いえ・・・。瑠菜。この方を部屋へ案内して差し上げて。」


「はい。えっと申し遅れました。瑠菜です。さっこちらです。」


女の子は俺を引っ張っていく。

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