《MUMEI》
無理
島崎舞、高2。
あの初恋の玉砕から2年と半年(?)が過ぎた。
高校生になったアタシは高校生活をエンジョイしていた。もちろん男子とは絡んでない。

「舞!おっはよ!」
「わっ!真雪ーおはよう」

こちらは鹿屋真雪(かのやまゆき)。アタシが高校生になってできた友達の1人だ。真雪は可愛くてスポーツ万能、さらに頭も良くて…正に完璧人間。

「ねぇ。私ね、今日から高2だし、なんか始めようと思うの!」
「なんかって?」
「んー、部活とか?」

部活か…少し興味あるかも…

「舞も入らない?」
「そうだな〜部活によるかな?」
「私、気になってる部活があるの!放課後行ってみない?」
「わかった!放課後ね」

真雪ならアタシが男嫌いだって事は知ってるから男子がいるところには入らないないよね。きっと…

〜放課後〜
「いーやーだー!!」
「まーいっ!逃げないでよー!」

…どうしてこんな事に…。
なんでアタシが、好きでもない部活に…

男子バスケットボール部に入らないといけないのー!

…時は十分前にさかのぼる。


〜十分前〜
「真雪、その気になってる部活って何?」
「んっとねー、バスケ部だよ」

バスケ部かー、アタシそんなに運動神経良いわけでもないし…大丈夫かな?

「ここだよ。ここでバスケ部は活動してるの」
「ここって…男子バスケ部じゃ…?」
「舞。よく聞いて。私、前々から思ってたんだけどね…。」

真雪は深刻そうな顔をしてアタシのことをまっすぐに見た。

「舞はその男嫌いを直さなきゃダメだよ!!」
「無理!!……アタシ帰るね」
「もう!待って待って!」
「絶対嫌だ!いーやーだー!!」

…で、今にいたる、と。

「とにかく、やだったらやだ!」
「やだじゃない!」
「やだ!」
「やだじゃない!」
「やだ!」
「何がやだなの?」
「だからやだって…え?」

今真雪の声が男声に…

「こんなところでどうしたの?修羅場?」

男ーーーー!?

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