《MUMEI》
よろしく
「あ、ありがとう!」

その男子は本当に嬉しそうに言った。

「じゃあ、みんなを紹介していくね。キャプテーン!ちょっと来て下さ〜い!」

誰か走ってきた。優しそうな顔の人だ。

「キャプテン、この2人、マネージャー志望です」
「へぇ〜、ウチのね〜…。よろしく!」

その人はアタシに手を差し出してきた。
え?何?

「舞!握手だよ、握手!」
「あくっ!?」

ナルホド、最初の試練ってわけね…
………けっこうな試練だよ!ラスボス!?

「どうしたの、舞!変わりたいんでしょ!?」
「!」

そうだ。アタシは、変わるんだ!

ギュッ!

握手…できた!やった!……でも…

「やっぱり無理ー!」

ドカッ!!!

「キャプテーーーン!!!?」

まさかのお腹にパンチをいれてしまった…
我慢出来なくなると暴力振るっちゃうのも直さないと…

「あっ、ごめんなさい!アタシ…つい…」
「舞、頑張ったね!」
「真雪…うん!アタシこれからも頑張るからね!」

真雪が友達でよかった!

「あのー…これはどういう…」
「あ、舞は極度の男嫌いなんです」
「えっ!?じゃあここでは何もできないんじゃ…」
「それを直すためにここに入るんですっ!
えっと…これからよろしくお願いします!」

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