《MUMEI》
転入先、嵐につき注意。
転入先の私立姫川学園は、金持ち校。校舎は城のようにバカデカイし、寮はホテル並。門は5メートル近くあるし、金持ち以外には凄く濃い人たちが居るらしいです。

あ、僕の名前はカツユキ。克幸、と こんな字を書きます。


克「ふぅ。どうにか理事長室まで来ましたがー…どれだけ広いんでしょうか…。この学校は城ですか!!」


目の前に広がる扉を眺めながらタメ息をつき、理事長室の扉をノックする。すると、中から返事が聞こえ、暫くするとガチャリと扉が開いた。

冬「お〜っ克幸くんだね?私は姫川冬斗(ヒメワカ フユト)。ここの理事長だよっ」

克「ー……いくつ」

冬「48歳!!よく言われるんだよね♪」

目の前に立っていたのは、どう見ても20代前半にしか見えない好青年でした。僕の父さんとかわりませんよね?まぁ うちの親も両親揃って40代に見えませんが。

ハッハッハーと笑いながら、理事長室に入る姿を見て思った事、それは。

克「この学園ー…かなり凄そうですね」

独り言のように呟いたソレは、後々現実になるのでした。



冬「んー。克幸くん今から副会長ね」

突然言われ、意味もわからずに頭を混乱させていると、理事長からびっくりの説明が。

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