《MUMEI》
一日目
私が行ったのはまったく知らない地域だった。


多分、私が逃げれないようにだろう。


交通機関もあまり発達していなかった。

あの、東日本大震災が起きてまだ一週間ぐらいしかたっていなかった。


彼より先に着いた私は待っているわけもなく…



…逃げた。



方向音痴の私が遠くに逃げたら戻れなくなるのである程度の距離をおいていた。


彼と話すわけでもなくただただ車の流れを見ていた。


だって、暇だもん(´・_・`)←


その時、着いたというメッセージが届いた。


心臓がヤバイ…

捕まったらやられる。


怖い。


駅まで来いというメッセージが届いても相変わらずだった。

しかし、時刻は4時。

特急のない駅なので私の住んでいる駅からは1時間ぐらいかかる。


そろそろ帰りたい。

けど、駅には彼がいる。

人通りがめちゃ少ない。


高齢の方は来ても私ぐらいの年代の子は通らない。


少し離れたとこから彼を見ていた。

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