《MUMEI》
プロローグ 可愛らしい少年
ある病棟
私は、病気の手術のため再度入院していたしかしそこで出会ったのは一人の少年というか大人びた少年にであった
「ねぇ?きみ何年生…」ちょっと恥らいをもち
「中学生…」
「顔、綺麗だね恨ましいな…」
「見ないであっち行く…」その少年は病棟を指差した
「うんわかったじゃあね」
「…………」
少年はじっと睨んだ
「あはは睨まれたや…」
「睨まれたじゃないでしょ…」とんとある人の体にぶつかる
「明後日手術だってのに、ブラブラしちゃ駄目でしょもう、静は難病になっても性格は変わらないんだから…」
車椅子にのっけられ病棟に戻る「大人しくする…」
「はーい」
ベッドにぽつんと座り、あの少年の顔を思い浮かべる(綺麗だったな…女の人のように白い肌、
切れた細い目)まるで冷徹な顔立ちに思えたけど
端正だ。
「またどこかで会えないかな…」

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