《MUMEI》
暴力
地元は元々治安の悪いところで、柄の悪い中学生やら高校生やらがうようよいやがった。
小学校でがき大将の俺はいつも何人かで下校してた。そんな時だった。忘れもしない四人組の学ランを着た奴らがこっちに歩いて来ていた。
四人組はこちらをからかうようにちょっかいをかけてきた。俺も自分よりも大きな四人に囲まれて正直びびっていたが、俺の周りのビビりようといったら比じゃないぐらいびびってたから、かましたろうと思い図工の時間に使った金づちを鞄から取り出した。
目一杯の力で振り抜くと四人の中の一人の大柄な奴の鼻に命中。なんともいえない手の感触と共に相手の断末魔のような叫び声。
三人はその光景を見て大柄な男を起こして、目の前から去っていった。
こうして人生初の喧嘩は物凄い衝撃で勝利をかざった。まぁその日は寝れなかったけどね。

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