《MUMEI》 「りょーちゃんも七生を飼うことは賛成だったじゃない。まさか、私を裏切るの?」 先生は目を丸くして南をまじまじと見つめた。 「おかしいと思わない?恋人でもない相手を、痛め付けて喜ぶなんて正気じゃないよ。」 恋人だって痛め付けて喜ぶもんじゃないだろう。 「え、俺飼われるの?写真返してくれるっていうから我慢してこんなの付けられたりしたのに話が違う!」 七生の言い分とで相違点があるようだ。 「写真は返さないわよ、必要無くなるくらい私を満たしてくれなくちゃ! 貴方の名誉を守りたいならちゃんと仕えなさい、そうね。木下君もこの言葉、親友なら紳士に受け取って欲しいわ」 この人変態だ……。 七生は写真の為に先生の言いなりになっていたのか……。 元恋人にまだ未練があるとかじゃなくて話し合いでは解決出来ない、口では言えないことだったんだ……。 「写真、七生に返して下さい。その代わり俺がなんでも言うこと聞きますから」 前へ |次へ |
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