《MUMEI》
一つのアイのカタチ
「馬鹿言うな!涼子と俺の問題だ、勝手に口出ししやがって!」


「どっちがだよ、怯えてるくせに、頼ってきたのは何処のどいつだ!」


「あんた達五月蝿いよ!」
先生は机の上で鞭を振るった。よく響く。



「内館……、姉さんが写真持ってるのは嘘だ。
今、家族にネガごと燃やしてもらった。」
隅で南が携帯を動かしている。



「りょーちゃん!」
先生が唇を悸かせてヒステリックに足を踏み鳴らす。

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