《MUMEI》
黙秘権
「ねぇ、君の名前は?」

「…………」

「名前くらい教えてくれてもいいじゃない」

「…………」

「いやぁ、クールだねぇ コーラが冷やせそうだ」

「…………」

「ほら、黙ってたら話が進まないだろ?何とか言えよ」

「…………」

「…ふぅん、そう そういう態度ならこっちも容赦しないよ?」

「…………」

「これ、何か分かる?そう、君の大嫌いな画鋲だよ ……これ、刺されたくないなら早く白状するんだな」

「…………」

「いい度胸してるじゃねぇかっ!そんなに蜂の巣になりてぇか!?」

「…………」

「ゴメンゴメン、ちょっと興奮しちゃったよ ほら、機嫌直して」

「…………」

…………
………
……


こんな風に

部屋の壁に話しかけながら

情緒不安定な僕の休日は過ぎていきます

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