《MUMEI》

涼くんが住んでるのは、6畳一間の古臭い部屋だった

トイレは共同で、お風呂も無かった

ありえないくらい質素な生活空間だった

涼くん、ここで一人暮らししてるみたいだった

二人でコンビニ弁当を食べながら話をした

「家族とかいないの?」

「ああ、オレ親兄弟いないんだ」

よくよく聞いたら施設の出だって言ってた

天外孤独なんだって

私と同じだ…って思った

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