《MUMEI》

「今こうしてても、どうしていーか分かんねーよ」

「そうなんだ…」

私、そっと涼くんの手を握ってみた

手のひらが汗ばんでた

「ねえ、もしかして…女の人とかも経験ないの?」

涼くん、恥ずかしそうに黙ってた

どうやら図星みたい

涼くん、チェリーだった

「じゃあ、私なんかが初めての相手じゃ悪いよね…」

「そんなこと無いよ」

「だって私、ヤリマだよ…汚れた女だよ」

「そんなこと無い…」

涼くん、同じ言葉を繰り返した

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