《MUMEI》
ありがとう
   〜江上視点〜


「私・・・

好きになったらいけない人を

好きになっちゃったの。




でも・・・私が

好きでいるだ・・・だけなら

いいと思ったの・・・・・。



でも・・・

その人は

わ・私のこと

好きだから

・・・・・守りたいって

付き合おうって

言って・・・くれたの。



でも私酷いこと・・・

い・言っちゃったの・・・。

好きな人を


大切な人を・・・

・・・・・また傷つけて

し・しまったの。



好きなのに


私には

彼を・・・・・・・・・







傷つけることしか出来なかった・・・・・。」

一通りの大まかな説明をし終わると

私は、いつの間にか

しゃくりあげて

泣いていた。



彼を愛したい・・・・・

傷つけたくなんか・・・ない。

まっすぐに

私の気持ちを伝えたい・・・。





彼の笑顔が見たいよ・・・。

泣いている私の頭を撫で

「辛かったなぁ・・・。」っと言う麗奈。


私は、首を横に振る・・・。

1番辛いのは


私じゃない・・・・・。




その日は

ほぼ1日中泣いてた。

麗奈は、ずっと側にいて

私の話を聞いてくれた。

私は、麗奈に

「ごめんね。

1日中付き合わせて・・・

あと買い物にも

行けなかったし・・・。

本当にごめんね。」っと謝った。

すると麗奈は

ニコッと笑い言った。

「ええねん!買い物は

明日があるやろ!」

私は、明日も

麗奈が一緒にいてくれる

っと言ってくれているようで少し嬉かった。

そして麗奈は

「あとな、こうゆう時は

"ごめん"じゃのうて


"ありがと"って言うんやで!!」っと満面の笑みで言った。

私も「ありがと!!」って満面の笑みで返した。

麗奈の言葉のおかげで

少し心が軽くなった気がした。

本当にありがとう。


麗奈!

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