《MUMEI》 七生の手を引いて廊下を渡る。 「二郎……、じーろ、ジロ」 「なんだよ!」 振り向くと七生が笑いを含んだ顔している。 「……俺のこと、心配?」 「……親友だからな。」 「……俺のこと、好き?」 「……親友としてはな。」 「いいよ全然親友でも。二郎が助けてくれたから。 俺も助けてあげるからな! ありがとう!」 助けるって、いつだよ……。まあいいや、なんか幸せそうなオーラ出てるし。 前へ |次へ |
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