《MUMEI》

でも、ふいにその手に力が入ったの

「そいつ、どこに住んでんだ?」

涼くんの声

ギクッてするくらい低かった

「たぶん、×××のあたりだと思う」

私と付き合ってた頃、中居さんが住んでた町名を言った

だけど今でもそこに住んでるのか分からなかった

「どうする気?」

「…」

涼くん、黙ってた

でも、ふだんの優しい涼くんと違って

目がマジだった

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