《MUMEI》

「違う、そうじゃないの
私がもっと強かったら、こんなことにならなかったの」

「…」

涼くん、怒った目をしたまま黙ってた

「ごめんなさい…私が弱い女だから、その場の雰囲気に流されて、中居さんを拒めなかったの」

「…」

涼くん、私の肩をギュッて

痛いくらいの握力で掴んだの

怒りをどこに向けたらいいのか分からないみたいだった

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