《MUMEI》

なのに涼くん、一人で冷静だった

「そーいえば今日、真理サン、バイトじゃないの?」

「あ!そーだ!電話しなきゃ!」

慌てて時計を見たら

もうお昼過ぎてた

たぶんバイト先の店長さん、カンカンだと思った

「いーや、後で電話する」

私、ひらき直って、現実逃避するみたいに

また涼くんに抱きついたの

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