《MUMEI》

黒いアルファードが、スタンドを出ようとしてた

「真理ちゃん、これマジで話すんだけどさ」

中居さん、見送る私に

小窓を開けて話しかけてきた

「なに?」

「もし彼と別れたら、いつでもオレんとこに来いよ
マクラ2つ並べて待ってっからさ(笑)」

そう言って名刺を渡された

中居さん、転んでもタダで起きないオヤジだった

「覚えてたらね」

私、そっけなく答えた

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