《MUMEI》
朝食に・・・
 当真の舌が、春彦の舌に絡みついた。
「ん・・・ふぁ・・ぁ・・・んん」
 春彦の身体がどんどん熱くなってきた。春彦は、当真の舌に弱いのだ。
「美味しかった・・・」
 優しく唇を離し舌舐めずりをした当真を見た。
(ぁ・・・そろそろ、人が来るな・・・早くこの顔を戻さないと・・・)
「おい、春彦」
「ん?」
「めっちゃ、メロメロじゃん」
「え?」
「俺の舌、そんなに良かった?」
「消えろ、カス」
 自分の舌を指差し笑う当真に、春彦は冷たい目線を送った。
「本っ当に素直じゃないなー^^」
「煩い!黙れ!消えろ!」
「あのー・・・」
『?』
 二人が喧嘩している間に、扉の所に少年がいた。
「入っていい?春ちゃん」
 上田 透。春彦の友。
「透・・・入っていいぞ」
「ありがとー」
「・・・」
「当真」
「んぁ?」
「お前は、さっさと教室に戻れ」
「うん!じゃーね、春ちゃん♪朝食ありがとー」
「と・う・まーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
「えへへーーー」

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