《MUMEI》

「……食べまくるのはいいけど、そろそろ対策について話さない?」

半《なか》ば呆《あき》れた声が聞こえ、手を止める。

「ん、そうだったな。で、どんな対策?」

「まず仲間内で能力を把握《はあく》してないと、戦闘時にうまく連係がとれないでしょ?」

「確かに」

「アンタは主要メンバーとJが使う『ソウル』だけでいいから憶えといてね」

「わかった」


キャルから各自が使用する能力についての説明を受け、理解できない部分は事細かく訊《き》き、頭に叩き込んでいく。


「あと、チェルさんとイシュさんのも頼むよ」

「いいわ。チェルはテレパスっていうのは知ってると思うけど、その対象は二人まで。有効範囲は世界中どこにいても送信できるわ。……で、イシュなんだけど、彼には『予言書』って二つ名があるの」

『予言書』? そういえばキアンちゃんがそんなこと言ってたな。

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