《MUMEI》
やっかいと高速振動
〜下校中にて〜
サッ
物陰から軽やかに飛び出てくたのは安藤だ
「こんにちはっ♪」
安藤はいつもの通りニヤニヤしながら言った
「!?」
蒼夜たちは“誰こいつ?”といいたげな表情を浮かべる
「バンブーフォレストォォォ!!!」
「フッ」
バキベキッ!
安藤に向かっていった竹が彼に触れる少し手前で折れ曲がっている
「はははっ
俺の周りは空気の高速振動で守られているんだよ?
忘れたのか裏切り木崎?」
「やっかいなのが来たね
あいつにはあらゆる実弾武器が通用しない」
「そうか、なら全員の一撃をある一点に当てれば、
壊せるんじゃないか?」
「無理だね
相手は空気の高速振動つまり、破壊しても修復は一瞬だ」
「はははっそろそろいいかな?
じゃあ、始めるよ!」
「ちっ」
ギィィャォォオ!!
(この振動じゃ手が持たない!)
「いい音だ…」
「何だと!?」
「俺は音の神力者
つまり、音を受ければ受けるほど、強くなるんだよ!!」
「そんな能力が!?」

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