《MUMEI》
話し
 俺達は、無言でにやついている喜田を怪しくおもいながらも校長室までついて行った。

「それじゃあ、入って」
 正臣が、校長室の扉を開けた。
『失礼します』
「♪」
 正臣が、扉を閉めて気付かれない様に鍵を閉めた。が・・・
「なんで、鍵閉めるんですか?」
 靖が気付いてしまった。
「え?ああ、邪魔が無いようにと」
「そうですか・・・」
 流石に、ここまで怪しいと二人は、警戒し始めた。
「どうぞ、座って」
「ありがとうございます」
「教頭先生ーーー♪」
 座った二人の前に座った正臣は、教頭先生を呼んだ。
「はい、はい」
 瑞和紀 遼平39歳。
 遼平がお茶の入ったコップを三つ持ってきた。
「ありがとうございます」
「いえ」
 遼平は、コップを置くと一礼して出た。
「ありがとうね〜」
「で?なんですか?」
「あ!うん。二人共さ、一人暮らしだよね?」
『はい』
「じゃあさ、二人に勉強する場所を移って欲しいんだけど・・・」
(え!?)

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