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《MUMEI》 好きなのかも知れない五十嵐にふられたなんて言えなかった。 弄びの五十嵐。確かにあいつはもてるし、才色兼備という言葉がお似合い。でも五十嵐と付き合ってる時からわかってた。好きなのは五十嵐ではないって、もしかしたらただの友達感覚としてしか見てなかったのかも知れない。 もしかしたら、あたしは榊が好きなのか。 前へ |次へ |
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