《MUMEI》
相談
「あっ、柚子!」
「円…相談したよ…」
「どうだった」
「うん、別に昨日尿ひっかけても陰性だったし」
「えっ…」
「ううん、何でも…」
五十嵐がうざい、どうしてあたしを捨てるの、キスも捧げて、ファーストヴァージンも捧げたのに。あり得ない、仕返ししたい
「本当に五十嵐君大好きだったの…」
「ううんうざいし…鬱陶しい」
もう、嫌だ。いつまでたっても五十嵐の事ばっかり考えてあほか自分は、もう捨てられたのに、私はいらないのに
「おい」
「なに…」
「おった、探したで…」
突然、榊に呼ばれた。
「何…」
「お前!噂で聞いたけど、五十嵐と別れたらしいやんけその…」
榊の前では余裕をこくけど、私にはもう時間がなかった。「じゃあ、行くね…」あたしは、すたすたと五十嵐の所へ行く、あんな別れ方納得が出来ない
「ちょっ柚子」「なにがあったんや深い傷ついとるやんけ…」「悲しいんだよ…ヤリ逃げされて、だって柚子…言ってた妊娠してるかもって」
「嘘や…」
まさかその話がいつしか大きくなるとはわからずに言ってしまったのだった。

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