《MUMEI》

クスクス笑う俺につられて見た自身を、信じられないとでも言いたげに見つめる。

俺はゆっくり後孔から指を引き抜き、ジーンズの前を寛がせた。


「空イきしちゃったんだねー、でも大丈夫。…直ぐイかせてあげる」

「あ─…」


濡れたそこにあてがった自身は、やはりドクドクと脈を打ち杏介に伝える。


「挿れるよ、力…抜いてね」



先端をゆっくり入れる。内壁が絡みついてきゅうきゅう締め付けるけど、構わず腰を沈めた。


「あ、はあ、ぁ……ッ」


バックからの体位に杏介が腰を突き出す。その光景は今までで一番綺麗だった。

赤黒い自身が徐々に埋まり、苦しさからか悶える腰を捕まえる。
そして少し引き抜けば中に戻す抽挿を繰り返す。


「あ、や、んん…っんぁ、あ…ッ」

「何が嫌なの、こんなに感じて、さ」


痛みが薄いのか、ガツガツ突いても喘ぎの色は変わらない。
だから調子に乗って、焦らしてみることにする。

自身をギリギリまで抜き、先端の膨らみで入り口近くを何度も蹂躙した。
小刻みな刺激は送るも、前立腺には触れずに。


「いや、や…ッも、と…ん、ああ、あ、中…っな、か…きて…っ」

「だって嫌なんでしょ」

「や、じゃな…ッ願…入れ、て…っんぁ、は…奥、奥…っんぁあ突いて、ぇ…っ」


いつの間にこんなにエロくなったんだか。俺は驚きながらも頬が緩むことを隠せない。

俺は呼吸がてら息を吐けば、きつめに腰を進めた。肌と肌がぶつかる音が何度も重なる。


「望み、叶えてあげようね…ッ」

「あぁ…ッ!!あ、あ、あ…っんぁ…ッ」


最奥を幾度となく穿ち、その度に前立腺を固い自身が擦り出す。
その腰の動きに合わせて前に持っていった手のひらでがむしゃらに否介自身を擦り上げた。

否介はされるがまま俺の手にしがみつき、目から涙を零す。

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