《MUMEI》
この゛若葉゛は2階建てで1階は食堂や風呂場、洗濯機が置いてあったりする、いわゆる共同スペース。
2階は各2人1組の12部屋がある。
だから私と佳代の部屋から靖子の部屋までは近い。わずかに2部屋離れただけ。
靖子は私の部屋に入って来た時と同様にノックと同時に部屋を開ける。
中では佳代が漫画を読んでいた。
あれっ?っという様な表情でこちらを見ている。それはそうだろう。
気をきかせて靖子と二人にしたつもりでいたんだろうから。
靖子の部屋は一人の生活スペース分余裕があるのでゆったりできる。
私はこの部屋によく来る常連だ。
いつものようにお気に入りのクッションを抱き抱え、壁にもたれ掛かり座った。
二人もそれぞれ思い思いの場所に座り、私の話を聞こうと耳を傾けてくれるようだった。
前へ
|
次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫