《MUMEI》
後悔
「んっ?、、、」
朝、起きると最初に見た光景が
体育座りして泣きながら寝たと思われる主将が目に飛び込んできた
「あ、俺、、、」

鮮明に覚えてる光景が目を霞ませる
「どっ…しよっ、、ぁあ、俺、、、」
後悔が心の器から溢れて大きな涙に変わる
「ヒッ、、ゥアァ、、」
どうしようもないから取り合えず家に帰ることにした
家に着いたら洸がリビングのソファーで寝ていた

洸を2階の寝室に運んだ後
俺も寝ようとしたら洸が起きた
「..杏?」
「あぁ…起きた?」
近くに行って頭を撫でた
「遅くなってごめんな…」
少ししたら洸が泣き出した
「ふぇ...ぅあ、」
「どうした?」
「杏…が帰ってこっない...から何..あったって...おも…て…」
「...アハハ、ゴメンゴメン!!昨日は主将の酒に付き合わされてさ…ハハハ」
「ダメ…」
ダメ?
「何がだ?」
「未成年だよ?」
そこか…
「飲んでる訳無いだろ?警察に捕まって大会欠場は嫌だしな…」
「そ…だよね…」
無理矢理の作り笑い
「泣いてる…ホントにどうしたの?」
えっ?
「あれっ?お…かしいなハハッ…どっしよ…とまんなっ」
何故か心に大きな穴が空いたような気分だ…
この気持ちは一生消えないだろうな…
「否…本当に大丈夫?」
「あぁ…大丈…夫だよ…」
剣道…今はしたくないな…
全国大会にも行きたくない…
あの人に全てを狂わされた気がする…
俺は目の前に居る可愛い弟を急に抱き締めたくなり
強く抱き締めた
「否…痛いよ…」
すると洸が何かを察してです黙って抱き締め返した
「否…」
その目はすでに涙で濡れていた…
洸は俺の胸に顔を埋める
優しく洸の頭を撫でる…
「ごめんな…本当に…」
いきなり洸が立ち上がり家を出ていった
しばらく俺は呆然としていたが出ていった洸を追いかけた

否のバカ…
心配して損したよ…
でも…
南鷹先輩が…悪いんだよね…
あぁ…此処が南鷹先輩の家か…よし!
ピーンポーン

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