《MUMEI》
マイクの闇2
僕たちは倒れたマイクを家へと運んだ

数日後…
「…ん?」
マイクが目覚めた!
「マイクゥゥ!早く起きないからずっと起きてくれないのかと思ったじゃないか!」
「そうか…」
本当に良かったなぁ〜
マイクが助かって本当に良かった!
「マイクが助かったのはいつもマイクが言っている《絆の力》なのかも…」
「何を言っているんだ?」
いやいや…マイクが毎日言っている事なんだけど…
「もし《絆の力》があったとして何が救える?」
は?…
「それに《絆の力》?そんな甘い事この世に存在しない…」
マ…マイク?
驚き過ぎて声が出ない…
「やれ正義だのやれ理想だので俺は人を救ってみせる?ヘドが出るよ…大切な人さえ守れずに…」
「何を言って…」
ッゾ…
僕の喉にはマイクが持っている日本刀の切っ先が当てられている…
「俺だってそうだよ…絆なら人が救える?…救えて無いじゃないか!母さんだって!お前たちだって…救えて無い…」
ドアが開いた
「ちょっと!何をしてるの?」
「全部聞いてたでしょ?シャロット」
「聞いてた…けど…」
そりゃそうだよね…マイクが《絆の力》を全否定するなんて…考えられないよ
「マイク…私はマイクが何を言っているか分からない…私たちはマイクに助けもらったから此処に居るのよ?」
「そうかも知れないが…13年前は違う…」
13年前か…何が有ったんだろ?
今のマイクには流石に聞きたくないな…
「はいはいそこまでだ」
??
「これまた派手にやったなマイク」
「レートさん?どう…」
ッゴ!
ッドサ…
「え?ちょっと?変な音しましたよ?」
「こいつなら大丈夫だ…」
何を根拠にこの人は…
「こいつ寝かせといてくれ…」
知らないよ…
「俺の名前はレート・カイザイス宜しく」
「宜しく…僕は…」
「いい…知ってるシャロットとアルスだろ?マイクから聞いてる」
マイクにこんな親戚いたんだ…
親戚かも分からないけど
「それより何でいきなりマイクを殴ったんですか?」
「こうしたら治るんだよ」
治るって…
何か信じられないなぁ〜

数時間後
「…頭痛ぇ〜」
?!!
「マァイクゥゥ!」
「痛い…痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
「ご…ごめんなさい!マイク?大丈夫なの?」
「あぁ…大丈夫だよシャロット」
良かったね…
シャロットは誰よりも心配してたもんねぇ〜
は!もしかして…シャロットはマイクの事…好きなの?
んな訳無いかぁ〜
「マイクはこのレートって人知ってるの?」
「あぁ!俺が師と崇める人だ!」
「ふぅん…」
師匠か…なら信じても良いかもね…
でもそれは僕らの正体を知るまでだけどね
マイクの師だからと言ってこの人を生かすつもりは今のところ無い
「ありがとうございました!ところでレートさんは何故ここへ?」
「マイクを戻してやれってクラウドさんから」
「親父が…」
クラウドさんって意外と気が利くんだね…
ただのおっさんとばかり…
まぁマイクが無事なら何でもいいか!

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