《MUMEI》

お帰りなさい、
雪子が少しひきつった
笑顔で優太を迎えた。
遠藤優太は髪を金髪に染め、右の耳たぶに同じ色のピアスをしている。
浅黒い顔に粗暴そうな笑みを浮かべながら
雪子のスカートの尻を
ぎゅっと掴むと
髪に鼻面を埋めて、
「早くガキ寝かせろや。隣の部屋にしけこもうぜ」と言った。
今はやめて。雪子がわずかに身をよじり、料理を続けようとしている。

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