《MUMEI》
ユキのペースに飲まれたけどさ
.





さて、どう誤魔化すか…





「何コレ?」


俺の腕に包みこまれた…
嘘。正味、納まりきれてねぇ(だって俺よりデカいから…)ユキが先に口を開く。


「何って…」

「この状況、どういう意味?」




さぁ…?

正直、俺自身わかっていません…。




「これはだな…」

「俺の事、受け入れてくれんのかよ?」

「え?」



ちょっと冷や汗。


受けいれるって事はさ、
それ即ち…


「俺と付き合ってくれんの?」


…だよな、そうなるよな。

ユキが女の子だったら即オーケーなのに。



「あ〜…前向きに考えます。」


いい加減な返事。


ハッキリ断れば良かったのに。


そしたら、ユキに変な期待させずにすんだかもな…




多分、俺がお前の事好きになる日は一生来ない…







…ってこの時は思ってた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫