《MUMEI》 大王登場勝手に電車に乗せられてから、どれくらい経っただろう。 いつのまにか、眠ってしまい、外はいつのまにか暗くなっていた。 「やっとお目覚めですか」 あの男が、笑みを浮かべながら言った。 「そうよ」 私は男を睨んだ。 そんな私の目を見て、男の顔に、より一層の笑みが浮かんだ。 「そんなに、怪訝な顔なんてしないで下さい」 男は冗談をいうように笑っている。 「それより、早く閻魔大王とかいう人を出しなさいよ」 「ははは、焦りますね。もうすぐ、会えますよ」 「もうすぐ?」 「はい、もうすぐです」 そう言ってるうちに、トンネルに入った。 トンネルのはずなのに、なぜか明るい。 「わっ、まぶしい!」 一瞬、光が眩しさをました。 前へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |