《MUMEI》 ――――――――――――――――――― ――――――――――― 「真琴ー。遅刻すんぞー」 玄関から親友の昴の声が聞こえる。 「ちょっと待ってー。」 俺は歯磨きをしながら言う。 「奏多ー。準備できたか??そろそろ行くぞ」 「はーい」 幼稚園の制服を着た奏多が階段をトコトコと降りてくる。 靴を履いて奏多の手を握りながら玄関の扉を開ける。 そこにはキモい笑顔を振りまく昴がいた。 前へ |次へ |
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