《MUMEI》
敵と仲間
スッ…
(空気の振動が止まったな…)
「俺が負けるなんてよ… ゴハッ…
強すぎるぜ、炎の神力者さんよぉ…」
バタッ…
「なぁ…こいつの傷、治せる奴いる?」
「脊髄も大丈夫そうだな…
これなら、自然回復能力向上させて塞ぐことぐらいならできるかな…
でも、いいのか?」
「あぁ、いいんだ」
「そうか、わかったよ…治すよ」
フィィィン…

〜その後〜

「なぜ俺を助けたんだ?
見殺しにだってできたはずだ」
「どんな状況だって、他人の人生を勝手に終わらす権利なんてない
だから、俺はお前を助けた
もし、またお前が俺達に攻撃を仕掛けてくるなら
その時はまた、お前を倒せばいい… 俺はそう考えたそれだけの話だ」
「何だよ…カッコ良く決めやがって
それじゃ、俺はアンタらを攻撃する訳にはいかないな…
またやられる雑魚の役はヤダからねっ
ハハハッ」
「それはこっちにもありがたいな
人を刺すのなんてまっぴら御免だからなぁ!
それに、お前強いから、俺達の仲間になれよ!」
「いい奴なんだなアンタ…
今度、傷が完璧に治ったら、また会いに来るぜ…
敵じゃなく、仲間として…」
「おう!
待ってるぜ!」

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